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2012年5月21日月曜日

もろもろ失敗 富士山で金環日食

登頂できず日食も見れず。
いつもどおりな感じで...   ※ 5/22 写真とlogなど少し追記 5/23引用追記


panasonicのコレにひっぱられて富士山富士宮口へ。(panasonicは吉田口)
御殿場のコンビニで日食グラスを買おうと思ったがどこに行っても売り切れ。
御殿場市街まで行って計7件のコンビニを回って1時間ロス。結局入手できず。
寝坊もしてるので五合目に0:00着予定が2:00過ぎ着。 まあいつもどおりだな。

駐車場は混雑。 めちゃくちゃ寒いし超強風。
登る人も多いが駐車場付近で翌朝の日食を待ってるっぽい人たちも多い。

3時前。予定より2時間以上遅れて五合目駐車場を出発。

4:30 六合目(たぶん)。 周囲の雲が途切れたときに撮った写真。
日の出どころか、太陽がどこにあるかさえ全く分からない。
この時はまだ、上に行けば雲から抜けると思ってた。

5:30 七合目(たぶん)。
行程の9割はずっと雲の中で強風と氷の粒を浴び続ける。
バラクラバとゴーグルの隙間の皮膚が痛い。
何も見えない。

で寒い。 キーホルダー型の簡易温度計でマイナス10~15の間。凍っててよく見えない。
体も表面が凍りついていく。

六合目~七合目の間がものすごく苦しかった。
なんだか意識が朦朧というかふわふわした感じ。
車で一気に五合目(2,400m)に入ってすぐに七合目(3,000m弱?)まで来たからか、低酸素の影響っぽい。
で、↓ここの隙間にうずくまって糖分とか水分を多めに採る。

厳冬期の御殿場口と同様、ここで諸悪の根源なタバコが止まらなくなる。
→たいていの場合、諦めることとその理由付けを考えてることがほとんど

厳冬期ならアッサリと断念する天候だけど今日は祭りっぽい雰囲気で人も多いし五合目まで車で来てることもあって緊張感が薄い。
夏だとこんな感じで事故が起きるんだろうなと少し思ったり。

※ 5/22追記 富士山遭難・事故メモ(富士山高所科学研究会)より引用
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日食見物のドイツ人が山頂で動けず
・21日午前10時ころ、富士宮5合駐車場にいた四日市市在住のドイツ国籍女性(38)から「夫が富士山で遭難した」と富士宮署に通報。
・夫妻は19日14時ころに日食観測のために入山。妻は6合目で引き返したが、会社員の男性(40)は7合目で1泊、20日から山頂を目指していた。21日、山頂で日食を待っていて、妻に携帯電話で「寒さと疲れで動けなくなった」と連絡。21日午後4時半頃、妻に携帯電話で「元気、食べ物もある」と話したという。アイゼンやピッケルなどの装備はなく、男性はテントも壊れ、日食を中継していたパナソニックのテントにいるという。
・県警山岳遭難救助隊が救助に向かったが、強風と日没のため8合目から先に進めず捜索を中断。22日早朝から再開する予定。
(2012年5月21日 朝日・時事・毎日・読売、22日 産経)
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※ 以下5/23追記 出典は同上
日食見物のドイツ人と日本人、動けず救助
・県警山岳遭難救助隊が救助に向かったが、強風と日没のため8合目から先に進めず捜索を中断。22日午前6時25分ころ、救助隊にテント内で発見され救助された。
・富士宮口山頂の別のテントにいた京都府京田辺市の男性(61)も同日、同隊に救助された。男性は日食を見るため20日朝6時に入山し登頂、雪目となり動けなくなったという。山頂には別の男性もいたが、救助を断った。2人は同隊の助けを借り、自力で歩いて下山。2人とも登山届は未提出。
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・・・日本人のかたは下山中にすれ違ってるな...

ここで自分の後から登ってきてそのまま上へ行く人、自分と同じようにここに留まる人、
上から降りてくる人、、、 ここだけで10人くらいすれ違った。
デカイ三脚を背負って降りてきた人の話を聞くと8合目まで行ったがやはり超悪天候で断念したとのこと。
小屋の影で三脚立てても強風過ぎて無理らしい。見れば全身氷の塊状態。

で、この話をきっかけに早く帰って熱いシャワー浴びようと決意。
結局七合目には1時間以上もいた。
この時点で金環日食のことなどすっかり忘れてる。

六合目まで降りてきたらここにも人がたくさんいた。
で7:30、隣にいた人と話してたら金環日食のことを思い出した。
でもこの状態。 もう早く帰りたいとしか思わなくなる。
下界を見下ろすの図
視界が無いので何かを写さないとAFが効かない
直降は足が痛いし危険なのでジグザグに降りる。
写真じゃ伝わらないけど積雪期、残雪期は御殿場より富士宮の方が距離が短い分、斜度がきつく危険。
滑落した場合、そこが何合目だろうと五合目樹林帯まで本当に止まらなそう。
でもBCスノーボードの人たち(今日はスキーは見なかった)はピッケル片手にガリガリ滑ってた。
すごいな。

途中で撮った動画。

降りてみたら雲から抜けた。
この季節、この写真、想像し難いけど車はガンガンに暖房しないと寒すぎる。

上は未だ嵐の中。

帰りに、御殿場口に寄ってみた。
panasonicのコレは吉田口を登ってるけどベースキャンプの写真の宝永山と二子山の位置とか見ると御殿場に思えた、且つ御殿場口五合目までの道の冬季閉鎖が解除されてたので行ってみたらやっぱりいた。
けどもう撤収中だった。

御殿場で充電した電池を車で吉田口まで運んでたのか?


見上げるとこの風景。

わざわざ苦労して自ら雲の中に入っていったのがわかる。
下界にいた人たちの日食Insta画像みてたら悔しくてたまらない。 

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